webデザイナー

助走期間 その1

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 今は派遣社員として教育機関で事務システムをAccessで構築中の毎日。

 VBAやSQLを使って学生の在籍管理や成績などを保存するデータベースを一人で作っている。

 この職にありついた2年半前、私のスキルはWordとExcelのMOS(当時はMOUSE)の資格と2年の実務経験、趣味のホームページの作成経験とファイルメーカーというDBソフトのオペ経験しかなかった。

 なのに、まったく未経験のAccessの仕事を知った時、「それ、やりたい、たぶんできるから!」と無謀にも考えた。

 その募集内容が「納期未定・未経験者でも勉強して作ってくれたらよい」という内容だったからというのもあったが、最大の理由は時給がその職種にしては安かったからだ。

 今、Accessのスキルがあればオペレーションだけでも1400円(関西圏)、システム構築なら1700~2500円クラス。専業主婦10年→パートで事務初体験(\750/時)→団体広報誌の編集補助(\950/時)→というキャリアから、働きながら勉強もでき、ドル箱?スキルに手が掛けられるなら、悪い話ではないと考えた。


 周囲の温かい環境に大いに助けられて、お蔭様でシステムの完成が近づいている。

おそらく来年度末には完成としても問題ないぐらいになったと思う。この職場はある意味今までで最高に居心地がよかった。でも、システムが完成し、運用を職員に委ねた時点で私の役割は終わる。と、言うか終わらなければならない。

 ここは公共の施設であり、私たち派遣は毎年入札による契約終了におびえなければならなかった。

現に昨年、契約のあった会社が競り負けて、なすすべもなく退社か転籍を迫られた。

 が、上司に是非移籍してでも残って欲しいと請われ、了承した。

 当然給料は下がり、有給も新会社に移った以上、半年待たなくてはならなかった。

 

 この時、組織にいることに限界を感じた。


 おそらく、システムがこの時点で完成していたら私はもっと高時給でスキルアップできるところにためらいもなく移っただろう。

 まだ未完成のシステムを、そのままにしていくことはできなかった。

 でも、このままここにいてもまた入札に振り回され、給料も上がらないなら、私のキャリアはここで打ち止めだ。


 まだ私は40前(当時・笑)なのに…


 悶々と悩んでいた時、「webデザインがやりたい」と唐突に思った。


<つづく(笑)>

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